2018年 11月 03日
ヴァンジ彫刻庭園美術館 須田悦弘 ミテクレマチス展 |
先日、ヴァンジ彫刻庭園美術館でおこなわれていた「須田悦弘 ミテクレマチス展」に行ってきました。花や草木の彫刻作品は、コンクリート打ち放しの美術館の壁面から本当に芽を出してきたのかと見間違うほど精巧にできています。
初めて須田さんの作品を見たのは1999年に原美術館でおこなわれていた「須田悦弘 泰山木展」でした。その時目にした、少しめくれ上がった床のフローリングの隙間に設置された須田さんの彫刻は、あたかも廃墟と化した邸宅の朽ちた床の隙間から芽を出した、本物の草木のようでした。
今回の展覧会では、とても小さな一輪の花の彫刻がコンクリートの壁面に設置されています。コンクリートの壁面に本来はないひび割れを感じさせ、無機質な空間に芽生えた生命を感じさせます。この小さな作品には、大きな美術館の空間の質を変えてしまう力があります。
美術館の庭の池。最盛期ではないけれど、色とりどりの水連がきれい。
ヴァンジさんの彫刻が庇の上から庭を見下ろしています。
今回の展覧会では、とても小さな一輪の花の彫刻がコンクリートの壁面に設置されています。コンクリートの壁面に本来はないひび割れを感じさせ、無機質な空間に芽生えた生命を感じさせます。この小さな作品には、大きな美術館の空間の質を変えてしまう力があります。
美術館の庭の池。最盛期ではないけれど、色とりどりの水連がきれい。
ヴァンジさんの彫刻が庇の上から庭を見下ろしています。
by n-architect
| 2018-11-03 15:51
| アート