先日、横須賀美術館でおこなわれている、山本理顕展 「コミュニティーと建築」に行ってきました。会場は理顕さんの代表作のひとつ横須賀美術館。50年にわたる設計活動の大規模な回顧展です。
横須賀美術館には過去何回か訪れていますが、好きな美術館の一つです。竣工後18年を経て、潮風にやられてしまったのでしょうか、スチール部に若干のサビが見られますが、建物全体のコンディションは良好に見えます。この冬から半年ほどのメンテナンス工事に入るそうです。
エントランスに向かうとき、敷地の裏の森と空へ視線が抜けるように、また塩害対策も考慮して建物のボリュームが半分埋められています。
逆に建物側から見たときは、スロープ状のアプローチをなだらかに下っていくと、目の前に広がる海岸線に視線がつながります。周囲の景観と建物が程よく一体化されていて、とてもきもちのいい美術館です。
下の写真は地下の展示室。写真、模型、ドローイングがたくさんならび展示も充実しています。
かわいい丸窓から地下にも光が落ちてきます。
実現していないプロジェクトの模型をいくつか紹介。
横浜大桟橋のコンペ2等案。前後に移動するガラスボックスのアトリウムを提案されています。理顕さんの案が実現していたら、象の鼻公園や周辺の様子も変わっていたかもしれません。
山下ふ頭整備に対する提案。カジノなしでの再開発計画案。僕もカジノは反対です!山下ふ頭整備に関しては横浜市は9月から無作為に選ばれた市民による市民検討会を始めるようです。
地域社会圏モデルは、ぜひどこかで実現してほしいプロジェクト。全国に先駆けて、理顕さんの地元横浜で、ぜひ!
美術館の目の前の走水観音崎ボードウォーク。風が抜けて気持ちがいい。大型のタンカーが航行しています。
この暑さのなかも、現場はどんどんと進んでいます。直射光をさえぎるため、水を含ませた黒いメッシュシートで覆いながら、コンクリートを打設。酷暑のなか現場の職人さんは大変です。頭が下がります。年末ごろに上棟の予定です。